江戸かな

「妖怪草紙/くずし字入門」「江戸かな古文書入門」(いずれも柏書房<シリーズ>日本人の手習い)読了。特に妖怪草紙は3回以上きっちり読んだので、お陰様でひらがなが随分読めるようになった気がする。
そもそも江戸かなよりも楷書体の漢文の方がまだ幾分読みやすいので、楷書体ならそこそこ行ける(ような気がするだけかも)んだが、明治以前の手書き文字は話にならないほど難解。雰囲気とか、前後の脈絡とかで推読するしかない世界なんだけど、ちょっとばっかり手がかりと基本の江戸かなを幾つか(か/は/に/など本当に幾つかだけどね)覚えることが出来たので、忘れないうちにがんがん読んでみたいものである。
妖怪草紙の作者はアダム・カバットさんというアメリカ人(筒井康隆などの翻訳もされている)で、幼い頃から日本に住み、文化や歴史に親しんでいたという訳でもないらしい外国人にくずし字を習うというのもなんだか情けない話ではあるが、外国人が20歳過ぎて覚えることが出来たならネイティブの俺にも出来るようになるかもしれないと勇気づけられたのは確かである。