日常。

以前より不便なとこに引越した女友達のとこに自転車を合法投棄してまいりました。まあ、まだまだ乗れないことはないので、貰って貰えるうちにお届けしちゃおうってことで自転車の予備のバッテリとか充電器とかほりこんで、朝っぱらというか夜明け前に家を出たです。日がのぼるともうすっかり暑いんだろうなと。だったらそれまでに行けばいいやと。
行きの上り道は帰りの下り道。というのは自転車に限らず黄金法則ですから、さっき下ったあの道を帰りは登んだなってことは常に漠然と思いながら走っているので、片道サイクリングっていうのはまことにに結構ですなあ。
Google mapでは最近徒歩ルートを表示してくれる機能がついて重宝してます。最短コースで約19キロですから若者的にはそうたいしたことないかもしれませんが、おばちゃん的にはそれなりの達成感もあり。バッテリ2本がぎりぎりでした。
多摩川を渡る時ちょうど空が薔薇色でよかったです。小川(ドイツ語ではバッハというそうです)も嫌いじゃないけれど、多摩川は大きくていいね。




女友達の家で昔の雑誌を読みながらごろごろしました。昭和44年の現代詩手帖と、合田佐和子が表紙を描いてた頃のロックマガジン。ロックマガジンは昭和52年のでした。
私にとってロックマガジンは年上の人が読む雑誌だと思っていたけれど、久し振りに読んだら人々がやたら青臭いことを超真剣に書いていて超以下略な気分になりました。現代詩手帖も同じ。同人誌の紹介欄にはいかにもエコノミーで遠慮がちなアパートの名前が並んでいました。
昭和44年の現代詩手帖が200円。昭和52年のロックマガジンが650円。今現在美術手帳が2000円くらいすることを考えれば昭和42年の200円と昭和54年の650円はそんなに違わないような気もします。そんくらいの感覚で物価が上がっていった時代でした。
本当のロックとは何か、ということが延々書かれていました。レコードのレビューは意外と稚拙でした。レコードカンパニーすべてのロックミュージックのリリースがを併せても一ヶ月20枚くらいの時代でした。
女友達は神戸の人なのでロックマガジンは近かったのかもしれません。私は東京なのでロックマガジンよりロッキングオンを読んでいました。確か280円でした。

現代詩手帖もやっぱりもっとみんなが熱く青く現代史について語っていました。まだ金井美恵子は出てなかった時代のことです。



帰りに久しぶりにRUSH行って石鹸買ってきたです。ついでにジャスミンのテンプルバームも。テンプルバームっていうのはこめかみに塗る油だそうですが、こめかみに塗る意味がわからないので普通の練り香水みたく使います。練り香水ほど持続力がないけれど、すっごい瞬発力で嬉しくなりました。



そんなこんなでペルソナ買いに行くのをすっかり忘れてしまいました。


■翌日
朝起きて父ちゃんの自転車があいてるうちにちょっと駅前まで夕食の買い物行ったついでにペルソナ3フェス買ってきたです。残念ながら新品のベストパックなかったためさらにちょっとだけ安い中古を。今から遊んでみます。


以下断片

大河ドラマ見てるです。
今回はかなりしっかり見ております。撮影に使われているプログレッシブカメラという奴にやられています。芝居は最近また見られるようになってきました。2章後半は芝居も演出も台本もだれてたけど、3章入ってまた面白くなってきました。
今回の大河ドラマが面白いと思える理由は
1 カメラ
2 照明
3 美術
3 時代考証・世界観
4 演出
5 台本
6 キャスティング
という順番でしょうか。
地デジで大型液晶で、という変革の時代にふさわしいプログレッシブカメラが否応なく私を集中させてくれます。


中江兆民というのは土佐藩で、坂本竜馬のパシリをしていた人です。その人の著書の中で坂本竜馬は梅毒っていうのがありました。こちらは実在の龍馬さんの話。龍さんはそこそこビッチだったんじゃないかとは思います。マグダラのマリアみたいな感じかな。お姫様と恋した訳じゃないんでそれでいいとは思いますが、大河ドラマの主人公、実はハナモゲラっていうのはやっぱりまずいと思います。ゴーダマシッダールタ師匠だってそうやって神格化されてきたんだから。物語のリアリズムを追求する必要はないなって思えるようになってきました。

今日の放送(再放送ですが)
大河ドラマがヤクザドラマになってきました。芝居が大きくなってきてリアリズムは崩壊しました。このドラマ、最初はリアル時代劇がアピールポイントだったんですけど、今日はすっかり歌舞伎みたいな芝居をしていたです。
坂本龍馬、というのは明治維新では「任侠」というアイコンです。任侠道の基本が坂本龍馬にあるって考えると人気の理由がわかるです。歴史好きな人だったら坂本龍馬っていう選択肢はないと思います。ああ、でも幕末好きって人の入り口に立ってる人だからそこから入った人は龍馬好きですけど。
あなたの街にも私の友人にもちょっとした龍馬アイコンが立ってる人っていますね。私の友人でいえば佐藤エースくんが世紀末の龍馬でした。どこの街にもいるですよ。6の目を20回続けて出し続けるくらいの確率で維新の千両役者になっただけです。

■役たたずの彼方へ
大里くんの法要文集(人が死ぬとCDや文集出すっていうのはちょっと悪趣味だけど)を昨日伺った女友達の家でちょっと読みました。ちょっと素敵な本でした。チラ読みでしたが結構面白かったし。いずれどこかで手に入れたいと思いました。ガセネタの荒野は一度読んだら二度読みたくはならないけれど、役たたずの彼方にはトイレにでも置いといてちょっとっつ読みたいものです。
女友達とはもう30年のつきあいになります。若い頃は美しい人でした。