お習字

日付が変わって来客が帰った頃突然思いついて鏑木清方の『明治の東京』を書き写してみた。なるべく丁寧に一文字づつ書いてゆく。旧漢字も出来るだけ思い出して書いてみたが、右肩が凝ってしょうがない。墨を擦るのも右手だし当然とはいえ、やっぱり姿勢が悪いのかと反省するが、これが愉しくてしょうがない。今まで論語千字文緑碧茶園のカタログなど漢字中心に書き散らかしてきたので細筆で仮名と漢字の混じった文章をさらさら書いてゆくのを新鮮に感じる。太い筆で力の入った作品が書きたい訳じゃなかったんだなあと改めて思う。