岡倉覚三の茶の本森鴎外阿部一族を愛人に貸す。私にも読めますかねえと心配そうな顔をして俺の顔を覗き込むから、併収の興津弥五右衛門の遺書というのを2頁だけでも音読したら、阿部一族はすらすらいけますよとこつを伝授。ところで俺の読みかけの鴎外/青年はどこへ行ったんだろう。