来客続く。

瓦斯未だ復旧せず。風呂入りてー。
焼いた塩鮭と出来合の天麩羅。予備のレトルトカレー。プリン半額シール。刺身用の帆立貝柱(→これは冷凍庫に。この前テレビで見た帆立のバターソテーにしようと画策中。どっちにしても瓦斯復旧後の野望として)これも半額シール。全粒粉マフィン。冷凍点心3品。サニーレタス。
ここのところ昼間は昼寝の間に起きているだけ。トイレ行ってメールチェックして再びベッドへ。夜がっちょり起きて仕事/雑事など。この生活になると洗濯物が貯まって困窮。ベッド周辺に靴下団子が絨毯爆撃状態。
夜中のテレビでは連日定例となった空爆特番。アフガニスタンといいイラクといい地図がよく理解できてないので関係地図などはこまめにダウンロード。今回覚えたこととしては東がティグリス川、西がユーフラテス川。
俺の野望は世界征服なので、人命よりも○○博物館などが爆撃されたなどというニウスを聞くと自分の財産を失うようでまったく辛い。

今日こそ瓦斯屋を呼ぼうと思ってたんだけど、旅行中の美紀子さんから電話があってご飯を食べに高円寺へ。美紀子さんは昨日一仕事終えてこれからまた旅行に復帰するそうで、いってらっさいとお別れする。帰宅して昼寝。もう毎日こればっかりだな。
そういう訳で本日はカップスープとフランスパン。ブリーチーズとフォアグラのパテとパンチェッタ。それだけだとやばいのでバイタミンの錠剤とサニーレタスとキイウイとプリン。
瓦斯屋を呼ぶ、インターネットのプロバイダを変更する、OSを更新する、そういう雑事のいちいちに対して行動力がまったくない。人にせかされ、ほめられたり叱られたり脅されたりして、そのうち自分の状況がかなり逼迫しないとなんも出来ない体質(わかりやすい言葉でゆうと<なまけもの>)なんですがそろそろ靴下の綺麗なのも在庫が切れつつあり、近々洗濯はしようと思っている。
ベッドの脇の雑貨本入れ(元々洗濯物入れだった箱が本/雑誌など入れておく箱に脱皮した模様)から出てきた森鴎外の「大塩平八郎」(岩波文庫)を読んでいる。読みづらいのでエンジンがかかるまで時間がかかるがようよう面白くなってきた。森鴎外はつんつんした印象があったので、大塩平八郎なんて泥臭い伝記物語を書く人だとは思わなかったのが購入のきっかけでありました。
大塩平八郎は大阪の私塾をやっていた人で、年末あたりに江戸時代の学問所を調べていて、大阪の私塾は適塾懐徳堂、洗心洞などリベラルな学問が流行った特殊な土地柄であったことを不思議に思った。
大阪の私塾といえば、適塾緒方洪庵懐徳堂山片蟠桃(本当は中井某が塾頭で山片蟠桃は一門下生なんだけどね)、洗心洞は大塩平八郎がご本尊でござる。中でも一番興味深いのは懐徳堂山片蟠桃で江戸時代の町人学者で専門は天文学であるが、地動説は勿論のこと、当時から無鬼論(西洋でゆう無神論)を唱えていたことである。ちょいと原書(唯一の著作である『夢の代』)を覗いて見たところ、神や仏を信じてるなんてばっかじゃないの的なフランクさで驚愕すべきリベラル言いたい放題にかなりぶっとんだのだが、彼はそのまま商人としても、学者としてもそこそこでいい感じで亡くなったというのにも驚いた。
夢の代を読んでいかれちゃった吉田松陰が獄死していることを思うとあんたってなんかラッキーねという感じなのだ。
最先端の思想は弾圧されて首謀者は虐殺されっていうのが当然だった時代なのよ。
で、大塩平八郎だが、こっちは可哀想な人である。謀反を企てたが自分の門下生がびびって町奉行にちくってしまって乱は一日で弾圧されるのだが、今で言うところの「人間の盾」にでも志願してしまいそうな生真面目さがとても悲しい。今読んでいるのは門下生が部屋にこもって火薬を筒に詰めているところ。
それを森鴎外が書いているというのが本当に不思議。あんたは金髪のねーちゃんと乳くりあって、舶来上等とかゆってるだけの人だと思っていたのだが、こういうのも書いたのねと。
旧漢字旧かななんで読みにくいけど、所詮日本語なので、外国語が苦手な人にもどうじょって感じです。