小旅行。

mars2005-11-21


思い立って群馬県まで行ってきたです。

中野には哲学堂公園というのがあって、東洋大学井上円了の庭園だったところなんですが、高崎にも高崎哲学堂というのがあって、やっぱり井上さんという人の邸宅(邸宅、というほどでかい建築物でもないんですけどね)で、なんか関係あんのかと思いましたが、特になさそう。

現地では源氏物語セミナーをやっていたけど「勝手に入って適当に好きなとこみていいから」とのことで建物の中を拝見してきたです。

哲学と教養との違いについて少し考えたりしつつ。


高崎のワシントンホテルで女友達と待ち合わせして群馬自然博物館へ。

荒俣宏日芸の愉快な仲間たち展(仮称)というのを拝見してきました。
日芸のぼんくらの皆さんの作品は駄洒落レベルの作品で、ちょっと困った感じでしたが、群馬のコレクター各位のコレクションはなかなか素敵だったです。
脈絡もなくガラクタとアンティクとインチキと芸術と生物の死体と模型が混在する陳列に大爆笑でした。

なかでも、長谷川さん(どうやら群馬自然史博物館の館長)のコレクションである陰茎骨には吃驚したです。
元々私は陰茎を持っていないので、基礎知識が乏しく、陰茎に骨があるという事実に遭遇して、非常に不思議と思いましたが、哺乳類には陰茎骨があるそうです。例外的にヒトには陰茎骨がないそうです。

また、李白の詩(鳳凰が金陵台に遊ぶ)の掛け軸があんまり素敵でして、博物館の人にお願いしてコピーを頂戴してきました。

上の写真だとわかりにくいですね。

http://f.hatena.ne.jp/mars/20051121033747

最初何が書いてあるのかわかんなかったですが、よく見ると3つ4つの漢字を一文字に圧縮してあるんです。
右上二つの文字は
鳳凰台上
鳳凰
と書いてある訳ですね。これが李白の詩の冒頭の一行にあたる訳です。

おまけ
http://marute.co.jp/~hiroaki/ginnei/houou/hououdai.htm
活字だとこないな漢字になります。

実はこの詩は独習お習字で何度も何度も書いたものでしたので、字の並びだけは結構覚えていたのです。

こういうのって割と誰でも思いつくかもしれないけれど、美しく、私のレベルでも読める、というのはなかなかありません。


夜は熊谷の女友達の家に宿泊。おもてなしいただき感激したです。
私もこんくらい丁寧なおもてなしが出来たら、と思う。

日曜の昼間はマラソンを見て、高橋尚子がぶっちぎりで優勝したのを見て帰宅。
全部面白くて楽しくて美味しい旅行でございました。