国立劇場で歌舞伎観賞。
数日前の日記に通し狂言と書いたですが、歌舞伎でいうところの狂言というのは「時代劇」ということみたいだ。
演目が平家物語の時代なんだけど、衣装や髪形、言葉などは江戸歌舞伎のものなので激しい違和感もあったけど、面白かった。

あぜくら会(国立劇場友の会)では3日目のチケットが自動的にget出来る三日目の会というのがあって、毎回同じ席で見られるのだという。ここが私の定席なのよと連れていかれた最前列ほぼ真ん中という凄いお席に感激。周りもお席も同じメンツだそうでプチセレブの社交界もまた楽しい。隣のおばさんは静岡から毎月上京してくるそうで、母とは顔馴染みらしい。名前も知らないけれど何年もお隣の席でお芝居を見る、という関係は少し素敵と思った。

鶴屋南北の作品だそうだが、内容的にはさっぱり。筋書き読んでも意味不明なので、筋を追うというよりはその時その時の芝居を楽しんだ。多分これが正解だったと思う。

今回の演目は仕掛けが沢山あったので、つらつら昔のテント芝居のことなど思い出しながら観ていたけど、ドラゴンとか藤一郎さんとか国立劇場の歌舞伎の舞台でも十分通用するんだろうなあ。水族館劇場なんて本当に歌舞伎っぽいなあ。昭和の歌舞伎って感じだもんなあ。
昔はそんなこと一切思わなかったけど、宮さんとか岩本くんの美術とか、本当に凄いものだったんだなあ。困ったことにそんなことばっかり思い出していた。


アングラテント芝居ファンは歌舞伎観るべし。歌舞伎ファンはアングラテント芝居観るべし。