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『愛のお荷物』

川島雄三監督
/1955年/モノクロ/110分/スタンダード 

50年前の日本のお話。増え続ける人口問題に歯止めをかけようと、産児制限を主張し、受胎調節相談所設置法案を提出した厚生大臣(山村聰)がてんやわんやの国会で答弁中、夫人は、産婦人科で妊娠を告げられる。長男の恋人も、二女も次々と妊娠し、おまけに大臣が学生の頃いい仲だった芸妓(山田五十鈴)と28年ぶりに再会するなり、あなたの子供を一目見てくださいと言われる始末。川島雄三による風刺の効いたホーム・コメディ。