向田邦子

ママからの宅急便に文庫本が一冊。前から彼女が好きだった向田邦子の短編集であった。親孝行は趣味なので、共通の話題作りにと読み始めたがこれが超けったくそ悪い。鋭い視点はただ意地悪な中年女の悪意だけで、中高年の文化がこういうものに支えられているのかと思うと、本当にげっそり。うちのママはなまじっか善人だからこういう意地悪にはまっちゃうのかも、思っきり善意で解釈してあげるけど、まったくもう以下略で。金井美恵子とか、森茉莉の意地悪は喝采モードなのに、向田邦子はなんだか糠味噌臭くて駄目かも。って糠味噌の匂いなんか経験もないんですが。おいらは若い頃テレビとは縁のない生活をしていたので、向田邦子のドラマなんか観た事もないので感情移入の仕方がよくわかんないや。