上野に行ってきた。

8/22で表慶館の公開が終わるし、8/29で万博も終わるのに、まだ暑い日が続いているので最終金曜日(金曜日のみ8字まで営業)の夕方慌てて行ってみた。
万博おそるべし。
教科書に載ってない絢爛豪華でグロテスクな日本美術がてんこもり。国宝じゃないんだよね。ワビサビでもないんだよね。だって外国人用の工芸品だから。志野焼の茶碗なんて外国人にはわかんないよね。それよか有田焼のでっかい壷とか七宝の香炉とか、象嵌、蒔絵、螺鈿などのザ・豪華絢爛がてんこもり。悪趣味ってこういうことかと。パスポートあるから使わないともったいないよねーと散歩気分でちょっくら見物のつもりががっつりしっかり観賞。19世紀後半の明治。世界は相互認知を迫られて王様ルールが崩壊して、未知との遭遇の連続で進化のスピードが早い早い。ここ10年のパソコン進化くらい凄いことになっていたのだなあとしみじみ。万博の時代と呼ばれた当時はどの国だって列強の仲間入りをしたくてしょうがなかったんだなと。
陳列方法がとても面白かったのも特筆すべき。そういう見せ方かと東博の伊藤さんの演出力に感激する。やっぱり個人の目線が伝わってくると感情移入もしやすいなあ。
19世紀には美術工芸の世界が完成してしまった。だから20世紀には半芸術という世界が登場する訳だ。完成させなければ壊すことも出来ないんだなあ。
企画展のパンフを購入しなかったことを帰宅後に激しく後悔。ヤフオクで探してみようかと。