上品ぶりたいだけか。

下品なのは嫌いだ。こんなことは若い頃には決して言えないことだったと思う。むしろ積極的に不衛生かつ掃き溜めに鶴的な世界を愛好していた訳で、上昇志向みたいなものは憎悪の対象でもあったような記憶が朧げにもあった。今はそういうのないけど、上昇志向の強すぎる人に逢うとやっぱりアレルギーが出てしまう。上昇より精進である。
親元を離れて20年になる。今では立派な貧乏人で、特売日だの紙の安い店だの、本当によく知っているばかりではなく、高いものの値段にも興味津々で、自分の浅ましさを消臭するのはどないしたらええのんか思い悩むほど。