こう寒いと日が暮れたらどこへも行けない。

という訳で午前中に起きて白蓮堂に炭と灰を買いにゆく。以前売っていた箱なしの灰と同じようなものが箱に入って売っていたので、それを購入。<御香灰きりしま>という商品名だが、会社の名前とかどこにも書いてない。帰りにパンなど買って帰宅。

昨夜は近所の女友達がめかしこんで登場。ナチュラルメイクとはこういうものかと小さく驚嘆。


灰を新しいのに替える前に貝殻を研ぐ。柄の美しいのを選んで砥石で研ぐ。持ち方が悪いとすぐに割れるので注意しながら研いで、洗って拭いて器に入れておく。こうやって小さい宝物が増えてゆくのはなかなか愉しい。高価なものを大切にするより食べ残りの浅蜊を磨いていくことの方がいいなあと思うので、いずれは俺香道の流派を形成したいと野望は広がるばかりである。
先日大河ドラマを見ていたが、当時町中には各所に俺流の剣術教室があったのだ。全盛期には江戸の市中に千以上の剣術教室がそれぞれの看板を掲げていたのだという。田舎の百姓相手に剣術を教える教室にも独自の流派、看板があって、それが近代化とともに淘汰されていったのであろう。現在は武術に限らず、香道も茶道も淘汰されて有名な流派だけが残っているみたいだが、本来はそれぞれが「俺流」のお教室を開いていた訳で、だったら俺もと安直に手を挙げてみる次第。まったくもってお調子者だー。