朝っぱらから上野で蓮見会。呆れるほどの逞しさを改めて眺める。蓮が満開かと思いきや、葉っぱの方が背高く成長しているので、花はその影に隠れるように咲いていることが多いみたい。群生というよりは池中みっしりで遠くから見た時は野生キャベツかと思ったくらい。葉っぱも花もでかくて太くて、可憐という勝手なイメエジが完全崩壊した。落ち着いて座って蓮を眺める場所がないのだ。ベストポジションは動物園の中から忍ばず池に面した休憩スポット(ちょっとした屋根があって、無料のテーブルと椅子があるところ)だとわかった。よーし、来年は頑張るぞ。
逆方向に忍ばず池をぐるり回ってから引き返す。もうちょっと歩けば動物園の入り口だったのにと後で気がついてもったいないことしたなあと後悔しながら博物館に向かって浅ましく蘊蓄を垂れつつ歩いていると老人に声をかけられる。北方領土に住む老人が観光旅行で来日中だそうで「日本最高。そりゃあ日本に戻りたいですよ。日本人ですから」と拙い日本語で告られ、ちょっとうわあな気持ちにもなる。今まで「北方領土はいらないです」と乱暴な物言いをしていたことも反省する。ディアスポウラの悲劇を抱えた人民も世界には大量にいるのだろう。
博物館も本館と法隆寺宝物館(激しく暗い。かなりヤバイ)を一通り歩き、ショップにて歌川國芳の金魚マウスパッドなどを連れに買って貰う。入った時は正門前の池に咲いていた睡蓮が、帰る頃には萎んでいて、蓮は早寝早起きなんだなと少し羨ましく思う。
ランチは銀座まで出てコカ飯店にて遅めの点心ランチ。鳩居堂と香十で香など見て廻るが、白檀の香木が700グラム480万円という値札に驚愕。これって合法の値段じゃない。香十のフロアで久し振りの女友達にもばったり会えてこれも嬉しい。斯様な訳で本日は足がぱんぱん。
上野、銀座にはギャルがいないのがとてもいい感じ。渋谷や新宿でギャルばっかでうぜえよなんてぐずぐずゆってないで、上野/銀座まで足を伸ばせばよいのだというのが本日の発見でした。